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耐震構造と免震構造の違い


耐震構造と免震構造の違いを問われることがありました。 免震構造が揺れを低減させる特殊な構造であることは知っていても、それと比較される耐震構造 とはどのようなものですか? と。

結論から言うと、普通の建築は殆ど全てが耐震構造です。

我が国は地震国なので(台風の話は省略します)、建築基準法では地震に耐えうるように基準が決められており、 その基準に適合するよう設計され(耐震設計と言います)建てられたものは、特に、耐震設計の方法がある程度確立して以降の建築は 全て耐震構造と言えるでしょう。
もともと、守らねばならない基準として耐震構造があり、基準に適合して合法に建てられたものは 全て耐震構造であり、当たり前のことなので、このビルは耐震構造ですと説明することも無かったと記憶しています。 聞かれれば、当然のことながら基準に適合していますので耐震構造です、と回答していました。

但し、時々発生する大地震のたびに基準が強化され、幾度かの改正を経て現行法になっていますので、 耐震構造にも歴史が有り、特に、有名なものには大改正が有った昭和56年の前と後で、旧耐震・新耐震に分かれています。

1990年代になると、免震構造や制震構造という新しい技術が開発され、この新技術と比較して元々あった方法を耐震構造と表現する(言葉として良く使われる)ようになったのではないかと思います。
つまり、昔からの方法が(今でも殆どはこれ)耐震構造で、新しい技術が免震構造・制震構造ということです。

では、昔からある基準である耐震構造の地震に対する強さがどのように決められたかというと、
一定程度の大きさの地震までは、建物が多少壊れても修復して継続利用が可能な強さにしましょう、
 そして
建築の一生(建物が出来て役目を終えるまで)の中で発生しないかもしれないが、
巨大地震が発生しても、人命だけは守りましょう、人が圧死することが無いように。 大きく損傷し変形することがあっても、ぐしゃっと倒壊しないように、
という強さで基準が作られています。

巨大地震が発生し、行政機関の建築(庁舎建築、消防署、警察署・・・)や病院などが使用不能になると大混乱するので、これらの重要な建築については、建築基準法の基準の強さの 1.25倍~1.5倍の強さで造るなどの対応がされてきましたし、建築主が望めば民間の建築でも割り増しすることはあります。 最近は免震構造で造ることが増えています。 免震構造は下層階に特殊な装置を設置し地震の揺れを25%以下まで低減し、建築の損傷や家具の転倒を防ぎます。

起きる可能性が無いものに過剰な強度を持たせることも非効率ですので、改正強化されながらも使われてきた 基準ではありますが、
最近の耐震建築の被害状況を見ると、確かに倒壊することなく人命を守るという目的は守れても、 その後の再建の大変さ、難しさ、被災者の負担を考えると、基準法の最低限の基準通り建てるのはどうなのか、
さらに
来るかどうかわからないが、対策しておこうという大地震の頻度が、昔よりも増えているのではないかと 皆さんが思われているのではないでしょうか。

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